接骨(整骨)院や整体、マッサージなどで施術を受けた後に「痛みがつよくなったのではないか?」「施術後の方が調子が悪く感じる」という経験をされたことはありませんか?
体にとっていいはずの施術を受けたのにも関わらず悪化したような気持ちになる…
それは「好転反応」かもしれません。
好転反応とは、体が回復していく過程で一時的に症状が悪化したように感じる反応のことをいいます。
そもそも体は不調な状態であっても動き続けることができます。ですが、その状態が長期間続くことで体にある筋肉、関節、神経、それらを構成する細胞の動きも悪くなってしまいます。
その結果、痛みや不調を感じるようになり接骨院や整体、マッサージなどの施術を受けている方がほとんどです。
整体を受け始めたころは施術の刺激によって反応の悪くなっていた細胞が活性化します。
すると、血流やリンパの流れが活発になるため痛みが強くなるように感じたり、重だるく感じたりします。
しかし、この反応は今まで停滞していた血流や細胞の動きがよくなっているということなので症状自体が悪くなっているわけではありません。
好転反応は1日経てば治まる方もいれば2~3日続く方もいます。
この反応は改善までの道のりにとって必要な過程なので「まだ自分の体を回復させようとしてくれている機能がある」ということも言えます。
好転反応の種類
好転反応には大きく4つの反応(種類)があるといわれています。
1.過敏反応
痛みや不調を感じる部位へ施術をおこなったことで血流量が増加し炎症症状がつよくなることをいいます。
症状部位または体全体の痛み、発汗、かゆみなどの反応が現れます。
2.弛緩反応
動きのわるかった筋肉にある老廃物や毒素が施術やマッサージを受けることで循環しぐったりしたような感覚になります。
体の重だるさ、倦怠感、眠気などの反応が現れます。
3.回復反応
今まで溜まっていた血液やリンパの流れが巡回し始めることで起きます。
発熱、吐き気、体のダルさなどの反応がでやすいです。
4.排泄反応
体に溜まっていた毒素や老廃物を排出しようとする機能が高まる反応で、便以外にも汗や皮膚にまで現れることがあります。
下痢、発疹、肌荒れなどの反応が起きます。
好転反応が出た時の対処法
好転反応は今まで動きの悪かった細胞、血液やリンパの流れが急によくなることで体がびっくりしてしまい、上記のような反応が現れます。
しかし、あくまで好転反応の場合は体を回復させようとしている反応のため問題ありません。
わからないまま過ごしていると不安に感じてしまいますので、好転反応が現れたときは下記の対処法をおこなってみてください。
・水分を多めに取る
常温の水や白湯を飲むことで体内の老廃物を排出する機能が高まります。 冷えた水を飲むと効果が低下してしまうことがあるので注意しましょう。
1日1.5ℓ~2ℓを目安に小まめに摂取してください。カフェインを含む飲み物は避けるようにしましょう。
・体を温める
熱すぎない湯舟に浸かる。足元を冷やさないようにする。(睡眠前は例外)
発熱や体のダルさが強いときは控えるようにしてください。
・安静
リラックスできる体勢や空間で安静に過ごしましょう。
・軽いストレッチや運動をおこうなう
座ってできるストレッチや無理のない運動をおこなうことで好転反応が早く治まることもあります。
発熱や体のダルさが強いときは控えるようにしてください。
まとめ
3日以上反応が続いたりご自身でおかしいと感じることがあれば施術を受けたお店に相談するか、病院を受診してください。
好転反応とは症状が回復するために起きている一時的な反応なので、不安に思うことはありません。焦らずにしっかり対処していきましょう!