【アゴ:顎関節症と自律神経の関係について】
当院に来院される症状のなかには顎関節症の方も多くいらっしゃいます。顎関節症はアゴの痛みだけではなく、イライラや不安感、パニック障害などを併発してしまう可能性があります。
そのほとんどの方が「顎関節症」と「自律神経」の関係性があることを知らずに不安な症状を抱えたまま生活されていました。
そのような不安を和らげるためにも今回は顎関節症と自律神経の関係性について説明していきます!
顎関節症とは
顎関節症とは「口を開けられない…」「アゴを動かすと音や痛みがある…」などのカラダの状態のことをいいます。
顎関節症の原因は…
1.顎の関節や顎を動かす筋肉のバランスが崩れてしまっている。
2.頬杖やスマホの多様などの姿勢の悪さから、顎関節が正しい位置からズレてしまう。
3.ストレスにより体に過剰な力が入り、歯の食いしばりが習慣化してしまう。
これらの原因が重なることで、顎関節症を引き起こしてしまいます。
顎関節症を改善するには、痛みを感じる顎の関節だけではなく、その土台となる頭の位置や背骨や骨盤の傾き、筋肉の硬さなど多方面に対しての施術が必要となります。
自律神経とは
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経を自律神経と言います。それぞれ交感神経が車でいうアクセル、副交感神経がブレーキの役割を担うことでお互いにバランスをとり体の健康を維持しています。
自律神経とは、「背骨の中を通り脳と内臓を繋いでいる神経」で、脳や内臓の働きを活発にしたり抑えたりすることで心と身体のバランスを整えてくれる役割があります。
自律神経は背骨(頚椎・胸椎・腰椎)の中を通って脳と内臓で指令を送り合っています。自律神経失調症とは脳と内臓のお互いの指令が上手く伝えられていない状態です。また交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかず、体を興奮させる交感神経が常に強く働きリラックスすることができなくなってしまいます。
自律神経失調症の原因は…
頸部、胸部、腰部には自律神経が豊富に存在しています。この場所の関節が歪んでいたり、関節の動きや筋肉が硬くなっていると、自律神経が働きづらくなり乱れてしまいます。ぞのため内科的な疾患がなく起こる自律神経失調症は首や背骨の歪みによって引き起こされている事が多いです。
関節の歪みや筋肉の異常を改善し姿勢を整える事で自律神経の働きが良くなり、自律神経失調症が改善されていきます。
顎関節症と自律神経の関係性
顎関節症の原因にもなる食いしばりや、噛み合わせの悪さ、歯ぎしりなどは首の筋肉に強い緊張などを引き起こします。首の筋肉の過度な緊張が交感神経を興奮させ、体全体に力が入りつづけてしまいます。
また頬杖や長時間のスマホの使用による猫背姿勢は背骨の動きを悪化させてしまうことで神経にも負担をかけてしまいます。
このように顎関節症による、食いしばりや首の過緊張は自律神経のバランスを崩し、自律神経のバランスが崩れることで、さらに顎関節への噛みしめや首の緊張を強くしてしまうような互いに症状を悪化させてしまう悪循環を引き起こす関係にあります。
改善のために知っておくべきこと。
顎関節症の原因には、歯の噛み合わせの問題や顎関節そのものの構造的な弱さなど原因は多岐にわたります。自律神経の症状も食事や睡眠などの生活習慣や姿勢が関係しますので、すべての症状が顎関節症を引き起こすわけではありません。
大切なことは症状のある部位だけではなく、それらの症状を引き起こす原因が体の全体的なバランスの崩れや偏った使い方にあることを知っておくことです。根本的な原因を知ることで顎関節症や自律神経の乱れはもちろんのこと今ある体の症状以外のケガや病気を防ぎ、同時に健康的な体を作ることにもつながります。
体の症状でお悩みの方は一度ご自身の信頼できる整体院や病院にご相談してみることをおすすめします。当院でもご相談ご質問を承っておりますのでお気軽にご相談くださいね!