肩が上がらない、動かしにくいと共に寝ている時の痛みに悩まされている方が多いのではないでしょうか?
肩の痛みの多くは、肩関節の周囲の筋肉や関節を包む関節包、周りを補強する靭帯が硬くなる事が原因となっている可能性があります。肩の痛みで良く耳にする「五十肩」は寝ている時の痛みを生じる事が多く、関節の硬さや内圧が高まる事、肩を周りを取り巻く神経や血管の流れが悪くなる事が影響していると考えられています。
今回は肩の痛みで眠れない方に向けて、原因と痛みを緩和させるための寝かたを解説いたします。
ぜひ、一度肩の痛みや寝ている時の痛みに悩んでいる方はお読みください!
五十肩とは
五十肩とは正式な疾患名ではありません。江戸時代に40代、50代に多い原因のわからない肩の痛みが多くみられ、そう呼ばれるようになったのが現代にも続いている呼び名です。
正式には肩関節周囲炎と呼ばれます。肩関節の周りを取り巻く筋肉や靭帯、関節包が硬くなり、関節が正常に動かなくなります。それにより、炎症が起き、日常生活に支障をきたしてしまいます。
主な症状には、腕を上げたり、物を持ったりする際の痛みや、服の脱ぎ着での強い痛み、夜間痛などが上げられます。
肩周りの使いすぎによる炎症だけではなく、加齢に伴う骨や軟骨、靭帯の変性を理由に肩関節の周りに硬さが出る事で炎症をきたしやすい状態にしてしまっています。
五十肩で眠れない程強い夜間痛の原因
肩関節の硬さや炎症が続くと夜間痛と言って寝ている時に肩の痛みが出てしまい睡眠の妨げになってしまう場合があります。
夜間痛の原因は、肩関節の周りにある関節包や補強する靭帯が硬くなっている状態や、筋肉の過緊張による血行不良、関節の内圧が高まる事などが挙げられます。
このような様々な理由から痛みが出ている為、関連している場所の改善が必要になります。
五十肩の夜間痛で眠れない時におすすめの寝方
痛む側の肩を上にして横向きの姿勢になる
夜間痛が出るほど強い痛みを感じている場合、肩の角度や腕の重みを軽減させることで関節の負担を減らし、痛みを感じにくくすることが大事です。
方法としては痛みの感じる側の肩を上にし横向きになり、抱き枕をかかえるような姿勢を取ります。この姿勢は関節の内圧を減少させて関節や筋肉への負担が軽減し、痛みをかんじにくくなります。
肩を冷やさないようにする
肩関節には関節包、靭帯、筋肉の他に動脈や神経などが近くを通ります。
関節包や靭帯、筋肉が硬くなると神経にも負担がかかり、痛みを感じやすくなります。神経が過敏な状態が続くと寒さや冷たさに反応しやすくなってしまいます。
夏場でもクーラーの風で冷えてしまい痛みを過剰に感じやすくなってしまうので肩周りにタオルを1枚かけるなど冷やさないように心がけてください。
肩や腕の位置を調節する
肩や腕の位置を工夫する事で関節の負担を軽減し痛みを感じにくくすることが出来ます。
具体的な方法としては、仰向けの状態で痛みが出ている肩から肘の下にクッションやタオルを挿入します。
この姿勢は関節に負担のかからないポジションとなるので痛みのコントロールに繋がります。
五十肩の治療法
肩を無理に動かさないようにする
肩の痛みを感じた際は、無理に動かさず安静にする事が第一優先となります。日常生活で無理に肩を動かすとかえって負担をかけてしまい炎症が悪化してしまう可能性があります。
痛みの強い時期は三角巾などで肩を保護し安静を心がけてください。
肩以外の部分を動かす
肩関節の拘縮(硬くなってしまうこと)は普段の姿勢が悪く肩にばかり負担をかけた体の使い方をしてしまっている事が原因の一つです。
その為、肩に負担をかけている部分の関節や筋肉の硬さを取り、正常に体を動かせるようにします。
接骨院での施術を受ける
整形外科などの病院を受診し、薬物療法やリハビリテーションなどいくつかの方法を試しても症状が変わらない場合は接骨院での施術をうけて全身の関節や筋肉の硬さの改善をしていくことがおすすめです。
セルフケアのアドバイスも行えるので一度当院にご相談下さいね。
眠れない程の肩の痛みで悩んでいる方へ
今回は五十肩などの肩の痛みで眠れない方に向けて、原因と痛みを緩和させるための寝方、対処法、治療法について解説しました。
五十肩は関節の硬さや関節包、筋肉、靭帯に負担がかかり痛みが出てしまっていました。
症状として、肩関節の動作時痛、夜間痛など肩が硬くなっていくにつれて多くの症状が誘発されます。
症状が少しでもある方は「すぐなおるだろう」と放置せず一度当院にご相談下さいね。