長時間のデスクワークや、日常生活の中で首が凝り固まったように感じる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。また寝違えやむち打ちなど急に起こる首の痛みなど首コリと言っても様々な種類があります。
首コリの主な原因は、首や肩の周りにつく筋肉が硬くなったり、関節の動きが悪くなることが原因となり、その結果、首や肩にかけて痛みや、不快感などを出してしまいます。
今回はその首コリの種類にはどのようなことがあるのか、日常生活で注意するべきポイントについて解説させていただきます!
首コリの種類
ムチウチ(頚椎捻挫、頚部筋損傷)
交通事故や転倒によって、首に強い症状が加わりムチのようにしなることで痛める症状の総称です。
症状は受傷直後から2〜3日かけて現れることが多いので、発生直後に痛みが無いことで放置してしまう方も少なくありません。
首に強い衝撃が加わっていることから、首を支える筋肉や靭帯が損傷したり関節にも強い負担がかかるため頭痛や吐き気など様々な症状を引き起こすきっかけにもなってしまいます。
寝違え
起床時に首や首から肩にかけて痛みがでる症状です。一般的によく聞く症状ですが、画像検査をしても異常が見受けられないことが多く、その正確な原因はまだ特定されていません。
原因として考えられているのは、
・寝ている姿勢が悪いことで血流が滞り筋肉への血液供給が不十分になることで硬く緊張する。
・スポーツやトレーニングで酷使した筋が痙攣する。
・頸椎(背骨の首の部分)にある関節包という袋が炎症を起こす。
これらの原因が考えられます。
椎間板ヘルニア
頚椎にある椎間板というクッションの役割をする組織が、アライメント不良(ゆがみ)が原因となり本来の頸椎のカーブが失われることで潰されて後方に押し出される疾患です。
ヘルニアになることで神経症状や痛みが引き起こされる疾患です。
痛めた場所によって神経症状の出る範囲が異なります。
変形性頚椎症
加齢や姿勢の悪さなど蓄積した負担によって関節が変形してしまう疾患です。変形した関節の骨隆起によって頚椎を通る脊髄や神経根が圧迫されることがあり、ヘルニア同様に神経症状や痛みを引き起こします。また頸椎が変形することで関節にも痛みを発することがあります。
まれに急なケガなどにより症状がでることもあります。
椎間関節症候群
椎間関節とは背骨と背骨がつながっている部分を言います。これらの関節のつながりによって背骨を安定させていたり動きをスムーズにしています。
首を過度に動かしたり負担をかけることで関節に炎症が起こる疾患です。
これによる運動制限や痛みが引き起こされてしまいます。
緊急性の高い疾患
心臓疾患
狭心症、心筋梗塞、不整脈などの心臓疾患を引き起こされると左肩や左背中、左頚部にかけて放散痛が出たり、胸痛を感じることがあります。
これらの症状を感じた場合は早急に内科への受診をお勧めします。
まとめ
このように同じような首コリの症状でも原因は様々です。ご自身の首の痛みが何を原因として起こっているのかを知ることが、根本的な解決をするためには必要です。それぞれの疾患によって改善方法も異なるため、2週間以上にわたって症状が続く場合はすぐにご相談ください!