脊柱管狭窄症と姿勢
こんにちは!いたわり接骨院です。
皆さんの健康づくりに役立つ情報を発信していきます!
腰痛の原因や予防について考えるときによく姿勢についてのことが言われます。
今回は脊柱管狭窄症と姿勢の関係についてお伝えしていきます。
〇脊柱管狭窄症とは
脊柱管(せきちゅうかん)とは、背骨が連なってできたトンネル状の管のことを言います。管の中には脳から続く脊髄神経が通り、背骨の間を抜けて全身の組織に神経が通ります。
脊柱管狭窄症とは、神経の通り道となる脊柱管が様々な原因で狭くなることで神経にストレスがかかり痛みやシビレなどの症状を出す病気です。
脊柱管狭窄症を引き起こす原因には神経の背中側にある黄色靭帯が分厚くなってしまうことや、背骨と背骨の間でクッションの役割を担う椎間板が飛び出してしまう椎間板ヘルニア、背骨が変形し突出することで脊柱管を狭窄してしまう場合などがあります。
〇脊柱管狭窄症と姿勢の関係
脊柱管狭窄症とは前述したように、脊柱管が狭くなってしまう状態や背骨と背骨の間にある椎間板と言われるクッションの役割を担う組織が後ろに飛び出してしまうことなどが原因で神経を圧迫してしまい痛みやシビレの症状を引き起こします。
普段何気なく取っている姿勢は身体に様々な影響を及ぼします。
現代人に一番多い猫背の様な姿勢は神経症状に大きく関係する為、正しい姿勢がとれることが症状の改善には必要です。
〇正しい姿勢とは
では正しい姿勢をイメージしてみてください。もしかすると、顔が前を向き、背筋がまっすぐに伸びているような状態を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
ですが実際の正しい姿勢とは全てがまっすぐの状態ではなく骨盤は少し前に傾き、横からみると背骨は緩やかなS字のカーブを描いている状態が正しい姿勢なのです。
この背骨のS字カーブにはとても重要な役割が3つあります。
【背骨の役割】
①体を支える。
・背骨全体で頭や上半身の体重を分散させる。
・歩行などで地面から加わる衝撃を和らげるスプリングの役割。
②体を動かす。
・前かがみや腰を反らす、首を回すなど背骨一つ一つが正しく動くことで大きな動きを可能としている。
③神経を保護する。
・背骨の中を神経が通っている為、背骨のS字カーブによって神経がたわみをつくり、負担がかからない状態になっています。
しかし、姿勢が崩れて猫背になってしまうと重要な役割を担う背骨のS字カーブが無くなり背中が丸くなってしまいます。
この状態では体を正しく動かすことができず、首や腰など様々な関節に負担がかかってしまい背骨の変形や椎間板ヘルニアなどの病気も引き起こします。また神経のたわみを作るS字カーブがなくなることで神経全体が引き伸ばされてしまい神経に負担がかかってしまいます。
その結果、シビレや痛みが出現してしまいます。
〇まとめ
脊柱管狭窄症をはじめとする腰痛や神経痛は、ただまっすぐに背筋を伸ばした姿勢をとればいいというわけではなく、骨盤の傾きや背骨のS字カーブが正しくとれていることなどの正しい姿勢を理解して、それが行なえることが重要です。
改めて、ご自身の姿勢が本当に正しいのかを確認してみることも、腰痛や他の症状を改善する上でとても大切です。