脊柱管狭窄症と運動
こんにちは!いたわり接骨院です。
皆さんの健康づくりに役立つ情報を発信していきます!
今回は脊柱管狭窄症になった場合の運動についてお伝えさせていただきます。
〇脊柱管狭窄症とは
脊柱管(せきちゅうかん)とは、背骨が連なってできたトンネル状の管のことを言います。管の中には脳から続く脊髄神経が通り、背骨の間を抜けて全身の組織に神経が通ります。
脊柱管狭窄症とは、神経の通り道となる脊柱管が様々な原因で狭くなることで神経にストレスがかかり痛みやシビレなどの症状を出す病気です。
〇脊柱管狭窄症の原因
脊柱管狭窄症を引き起こす原因には神経の背中側にある黄色靭帯が分厚くなってしまうことや、背骨と背骨の間でクッションの役割を担う椎間板が飛び出してしまう椎間板ヘルニア、背骨が変形し突出することで脊柱管を狭窄してしまう場合などがあります。
〇脊柱管狭窄症の、原因別ダメな運動
腰部脊柱管狭窄症になったときに、まず注意するべきことは椎間板ヘルニア由来の狭窄症なのかそうではないかです。
【椎間板ヘルニア以外の脊柱管狭窄症の場合】
腰を反らしてしまう運動は症状を悪化させてしまう可能性があるため危険です。
脊柱管は腰を反らす姿勢で狭くなってしまうため、腰を反らす動きはより強く神経を圧迫してしまうため症状を悪化させます。
また腰を捻じる動きも、腰椎に負担をかけてしまうため注意が必要です。
【椎間板ヘルニアが原因の脊柱管狭窄症の場合】
椎間板には前屈動作や中腰姿勢など前かがみの姿勢で負担がかかります。椎間板ヘルニアの場合は症状が軽度でも運動を行うことで椎間板に負担がかかってしまうため、安静にすることがまずは大切です。
【注意事項】
痛みが少しでも出ている場合は、無理な運動を避けて、まずは安静にし症状を落ち着かせることが第一優先となります。
ただし安静にしている期間が長くなってくると、体を支えるための筋力が低下してしまい症状を悪化させてしまう可能性もあるため、激しい痛みが落ち着いてきたら症状の原因に合わせて適度な運動をスタートさせることが大切です。
〇脊柱管狭窄症の運動
椎間板ヘルニアが原因ではない脊柱狭窄症での運動は、「ウォーキング」がお勧めです。ウォーキングは体を支える下半身の筋力を向上させることや、狭窄を起こしている腰椎を正しい位置に保持するための筋力維持に効果的です。
脊柱狭窄症は骨盤後傾することで神経への圧迫をある程度減らすため、前傾姿勢シルバーカーを利用するなどの方法があります。
ただし腰の前傾姿勢を強くし過ぎると、長期的にみると腰椎の前方(椎体や椎間板)に対して負荷がかかり、変性が進行する危険性があります。
また腰背部の筋肉の緊張も誘発して腰痛の原因ともなり得ます。適度な前傾姿勢というのは難しいですが、こまめに休息をとりながら歩くなど腰に負担をかけすぎないよう工夫するのが良いでしょう。
ウォーキング中やウォーキング後、翌日に痛みが出てくる場合は歩き方や歩行時間が長い可能性があるため、痛みが強くなる場合はすぐに中止しましょう。
症状で少しでも不安なことがある場合は、お気軽にご相談ください!