坐骨神経痛のセルフケアの正しい選択
こんにちは!いたわり接骨院です。
今回も皆さんの健康づくりに役立つ情報を発信していきます!
坐骨神経痛のストレッチや運動について調べると様々なメニューがあり、どれを自分がやるべきなのか迷ってしまうという声を、当院のお客様からもよく質問されます。
そこで今回は坐骨神経痛のセルフケアについてのことをお伝えさせていただきます!
〇セルフケアで大切な考え方
まずセルフケアで最も重要なのは少しでも症状を感じる場合は自己判断でストレッチやマッサージはせず、ご自身のお体がどのような状態なのかを把握することが大切です。
ここの自分の体の状態を知らないと、せっかくセルフケアを行ったとしても症状が改善しなかったり、逆に悪化させてしまう原因となります。
〇坐骨神経とは
坐骨神経は体の中にある神経の一部分のことを言います。神経は脳から背骨の中を通り手先や足先にまでつながっています。坐骨神経はそのなかでも背骨から出発して坐骨(骨盤)やお尻の筋肉と筋肉の間を抜けて足先まで広がる範囲のことを言います。
また坐骨神経は手の親指程の太さがあり、長さは約1メートル、身体の中で一番太く長い神経です。
〇坐骨神経の役割
坐骨神経の役割は大きく分けると「運動神経」と「知覚神経」の2つの役割があります。
「運動神経」とは脳から指令を送り、体の各部位を動かすための神経です。
「知覚神経」とは痛みや温度などの感覚を、皮膚、筋肉、関節を介して脳に伝える神経です。
坐骨神経は下半身に広がる太く長い神経のため、下肢の筋肉を自由に動かすことや、バランスよく歩くなどの運動神経としての役割と、坐骨神経が通るお尻や太もも、足先にかけての下半身の一部の痛みや温度などを感じとることなどの知覚神経としての役割があります。
〇坐骨神経痛を引き起こす疾患
「坐骨神経痛」とは、病名ではなく下肢に現れる症状の総称でありお尻から下肢にかけて痛みやシビレが出る症状のことを言います。
坐骨神経痛を引き起こす原因は様々ですが、主な理由としては筋肉の異常な緊張や硬縮、背骨の腰の部分(腰椎)での疾患があります。
筋肉の問題としては、深層外旋六筋(梨状筋・上双子筋・下双子筋・外閉鎖筋・内閉鎖筋・大腿方形筋)の緊張によって坐骨神経が圧迫されてしまう症状があります。
腰部の疾患としては、「腰部脊柱管狭窄症」「腰椎椎間板ヘルニア」があります。
これらの疾患はどれも同じような坐骨神経痛を引き起こす可能性がありますが、それぞれでやっていいこと、だめなことに違いがあります!
〇疾患別〈坐骨神経痛〉やってはいけないこと
「腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛」
腰部脊柱管狭窄症とは脊柱管という背骨の内側にある神経の通り道が狭くなることで神経の根元を圧迫し、坐骨神経痛などの症状を引き起こします。
体を後ろに反らせると脊柱管がさらに狭くなり神経の根元を圧迫してしまいます。
やっては行けない動き
・腰を反らす動作:高いところのものを取る。背筋を伸ばす。
・腰をひねる動作
「腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛」
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨の間にある椎間板というクッションがつぶれて飛び出してしまうことで神経を圧迫し、坐骨神経痛などの症状を引き起こします。
やってはいけない動き
・前かがみになる動作:猫背姿勢、物をひろう動き。
・中腰になる動作や姿勢:あぐらや横座り。
「筋肉の柔軟性低下や筋力低下」
坐骨神経の通り道にある、深層外旋六筋やその周りにあるお尻の筋肉、太ももの筋肉が硬くなり柔軟性や筋力低下が坐骨神経痛を引き起こす原因になることもあります。
お尻の筋肉は、坐骨神経を保護したり、神経に栄養を送ったり、血流を維持する役割があります。
長時間同じ姿勢で過ごしていることや偏った動きばかりになってしまうことで、筋力の低下や柔軟性の低下につながることもあるため、ラジオ体操など体を大きく全体的に使う事も大切です。
〇まとめ
今回は坐骨神経痛のセルフケアの正しい選択についてお伝えしました。ご自身の今の症状の原因を特定することで、セルフケアの方法が全く違うものになることを知ることで症状を悪化させる可能性を減らし、より効果的なセルフケアを選択できればと思います。
不安な症状や、気になることがありましたらお気軽にご相談ください!